〇ECB理事会について知りたい
〇経済指標の結果によってチャートが大きく動くのはどういうとき?
〇中央銀行の政策を読み取れるようになって株やトレードなど投資に役立てたい
この記事では上記のような悩みにお答えしていきます。
中央銀行の政策や会議によって株式や為替のチャートがどう動くか分かるようになりたいですよね。
この記事のポイントは下記の3つです。
- EBC理事会により株価と通貨は動くか
- 日銀金融政策決定会合により株価と通貨はどう動くか
- アメリカの雇用統計によりチャートは株価と通貨はどう動くか
今回この記事ではEBC理事会やアメリカの雇用統計によって株価と為替がどう動くについて詳しく解説していきます。
株式や為替のトレードなどの投資に役立てば幸いです。
ぜひ記事を最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
この記事の主な流れは下記のとおりです。
ECB理事会とは?開催時間
ECB理事会について解説していきます。
ECBとは、欧州中央銀行のことを言います。
FOMCの欧州バージョンで、FOMCの次に注目度が高い金融政策会議です。
欧州中央銀行の金融政策は、日本時間でサマータイムのときは午後20時45分、ウィンタータイムのときは21時45分に発表があります。
ECB理事会によるユーロ・株価への影響
ユーロドルやユーロ円などユーロ絡みの通貨に大きく影響が出ます。
ユーロドルはドル円と比べ、ボラティリティーが高い通貨ペアで、ECB理事会の発表直後は相場が大きく動くのでトレードをしている方を値動きに注意しましょう。
ECB理事会は、トップである総裁の会見もセットで行われ、会見の後は相場がボラティリティーが大きく動くので特に気をつけましょう。
ECB理事会により、金融引き締めが行われ利上げの方向に働くとユーロ高・株安になり、金融緩和が行われ利下げの方向へ働くとユーロ安・株高になります。
日銀金融政策決定会合による円と株への影響
日銀金融政策決定会合は、FOMCの日本バージョンです。
日銀金融政策決定会合が行われることで、円絡みの通貨のチャートの値動きに影響します。
会合の時間は決められておらず、お昼前後に行われることが多いです。
総裁の会見は、午後3時30分からとなります。
金融引き締めが行われ利上げの方向にいくと、円高・株安になり、金融緩和をし利下げの方向へ行くと、円安・株高になります。
アメリカの雇用統計の使命!株価と通貨の値動きに影響
アメリカの雇用統計は、アメリカの注目度の最も高い経済指標です。
なぜかというと、FRBが使命として、「物価の安定」と「雇用の最大化」をすることだからです。
ECBや日本銀行などと言ったアメリカ以外の中央銀行は、物価の安定のみ行い雇用の最大化の使命に入っていません。
FRBの雇用の最大化では、アメリカの雇用統計で失業率と雇用者数の発表に注目が集まります。
アメリカの雇用統計では、失業率が減り、非農業部門就業者数(労働者数)が増えることが望まれます。
失業率と非農業部門就業者数の発表は、アメリカの金融政策に大きく影響し、チャートの値動きに大きく影響します。
基本的には結果が良ければドル高・株高になり、結果が良くなければドル安・株安になります。
FOMCで結果が良いのに株安になる場合もある
景気が非常に良いときに利上げがされることで株安になることがあります。
それは、景気が良いときにFOMCの雇用統計が発表され、好結果である場合に、景気が良すぎると判断され利上げが正当化さるためです。
よって、好景気のときに雇用統計の結果が良いことで利上げされる可能性が高くなると、株が売却され株価が下があるのです。
経済指標でレートが大きく動くための条件
経済指標でレートが大きく動くには、必ずしも経済指標の結果が良い・結果が良くないからといってレートが大きく動くわけではありません。
レートが大きく動くのは予想値との乖離具合、予想値とどれだけ離れたかによります。
経済指標は事前に予想値が発表され、結果が前回と比べてかなり良くなかった場合でも予想値と乖離してなければ、レートは大きくは下がりません。
たとえば、雇用統計の前の月よりか良くないと予想値が出されている場合、結果よりかなり悪いとチャートは下がり、逆に予想値より結果が良いとチャートは上がります。
経済指標発表後の値動きは、予想値と結果の乖離幅によって決まり、サプライズ感があればあるほど大きくレートが動くのです。
ECB理事会・経済指標による株価と通貨の影響「まとめ」
この記事のまとめは下記の3つです。
✅アメリカの雇用統計は、物価の安定と雇用の最大化を使命としている
✅ECB理事会で金融引き締めで利上げがされるとユーロ安・株高になる
✅経済指標の結果によりレートが大きく動くのは予測値との乖離具合